バケツ稲-秋(その1)
【過去記事20210904】
かなり涼しくなってきて過ごしやすくなってきました。我が家の稲穂も頭を垂れてきました。といっても、田んぼではありません。
数年前から子供の食育兼ねて、2つのバケツで稲10苗くらいでしょうか、ちっちゃく育てています。地方の方は田んぼは当たり前ですが、街中では稲など見ることはできません。
バケツ稲は、意外と季節を感じるガーデニングとして栽培するのもよいかと思っています。(私のバケツ稲は業務用バケツなので、美しくありませんが)ベランダでの栽培も十分可能です。
3月くらいにJAに申し込むと300円で種もみ20粒くらい送ってもらえます。(農家の方からすると20苗で300円!と驚かれるかと思いますが、都会近郊ではそれでもありがたいものです)ネットで「バケツ稲」を探すと出てきます。
4月から種を水に浸し、根と葉っぱがでてきたら、GWにバケツに田植えをして、あとは水を欠かさなければ、手軽にお米が収穫できます。バケツは10-15リッターのものを用意し、土は黒土他をその分ホームセンターで買ってきます。肥料はJAのものに付いてきます。
しかし、それでもおコメの収穫までは見えないドラマやちょっとした苦労があります。農家の方のご苦労がわかります。
まず、6-7月は、葉が勢いよく成長している最中、朝に様子を見に行くと、葉っぱ全般が食いちぎられていたことがありました。
テレワークだったので、バケツ稲をみえる場所に移動してテレワーク中監視してみたところ、昆虫の仕業かと思っていましたが、ある時現場を発見して犯人がわかりました。なんと、野良猫です。いわゆる「猫草」=おなかの中の自分の毛を吐き出すための消化剤の代わりに、稲を食いちぎっていました。田舎では猫草代わりは稲以外にいくらでもあるので、都会ならではの被害だと思います。野良猫対策としてバケツ稲に網をかぶせました。また、野良猫のふんに悩まされていたので、1年がかりで庭に入ってこないような対策をとりました。
次に、稲穂が実り始めた今の時期(8-9月)は、なんといってもスズメです。
朝「ちゅんちゅん」というスズメのなき声が聞こえると、10数羽が徐々に集まってきて、網を抜けて成長中のコメをついばみます。お米もまだ未熟で液体の状態の時期がどうも好きのようです。スズメ集団にたかられると、バケツ稲の収穫はほぼゼロになります。
この8月も1日だけの出張中にやられてしまいました。スズメは定点観測しているとちゃんとお互いに会話していること(「今日あの大男、いるよ。いやですねー」とか)がよくわかりますし、集団でしたたかに行動している(見張り番が必ずいる)のがわかります。対策は、ひたすら監視することにしています。
食い散らかされそうになった8月の写真です。(画像が悪いですが、普通緑色の籾が白くなっているところがスズメに食われた無残な跡です)
あとは、ボウフラ(蚊の幼虫)です。
小さなミミズみたいなのが水の中で泳ぎます。その後、さなぎ(といっても水中をエビの姿で泳ぎます)から成虫の蚊が生まれます。8月の私は巨大スポイトでそのボウフラを吸い取ることを日課にしていました。結構楽しい(1回で何匹獲れたか。over50の戯れ)ですが、夢中になって首が日焼けしに蚊にも刺されます。周囲の目も気になります。
対策は、時折バケツの水を捨てることと、ナス用の有機農薬液をスプレーすることです。それ以外に、銅片を入れるといいとかネットで紹介ありましたが、すぐ錆びて銅イオンが出なくなってしまいますし、食用油を水面に張って呼吸できなくする方法もあるようです。今後はメダカを飼って食べてもらいたいと思います。
9月末には、いよいよお米の収穫です。来年は、もち米を育てたいと思っていますが、餅コメの籾はなかなか都会では入手できません。
写真も下手だし、書くとへたに長文だし、ブログ初心者の未熟さを感じます。