建築めぐり~京都府京都市(その1) =京都駅ビル 

2023年11/21。翌日から勤労感謝の祝日で飛び石連休なので、年休を取って名古屋から京都に向かいました。以前より気になっていた京都にある聴竹居(藤井厚二1929年)の内覧を1か月前に申し込み気訪問しました。11:15から内覧でしたので、8:30に名古屋を出て新幹線で京都駅に9時には到着しました。

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久しぶりの京都駅は、相変わらず観光客でごった返していました。外国人観光客で、駅構内、京都駅ビル、バスの乗り場ロータリーであふれてました。まさにオーバーツーリズム、この為替(150円/$)が通り過ぎれば減るのかしら、と思いながら、京都駅ビルを探索しました。 


京都駅ビルは、1997年平安建都100年記念事業として計画された、全長470m、高さ59mの駅+ホテル+商業+劇場+駐車場の複合施設型巨大ターミナルビル。設計は、ポストモダンの雄、原広司氏。近未来的な造りが特徴で、今はやりの木造とは正反対の建物です。痛いくらい直角の大小の四角とトラスで空間を作り、その中の有機的な造形が際立っている感じがします。
 

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中央コンコースは東西に段丘状に広がる「ジオグラフィカルコンコース」と呼ばれ、その上部にガラスの大屋根と空中経路が架けられています。原広司さん自邸も入口から中央一線に吹抜け天窓を設けており、ルーツを感じました。

西側には「大階段」が設けられて人工的な地形が繰り広げられています。「大階段」を登ると、山に登った達成感を感じますし(エスカレータでしたが)、ビル内や京都市内を上から見渡すと爽快でした。11月とは思えない暑さ(20度越)でした。

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敷地の大部分は線路上空にあるので、0番線(福井行きサンダーバード)がビルの軒下であるのが以前からカッコいいと思っていました。3から4階は1層分の人工地盤を設けて、柱スパンによって平安京の格子条里制をイメージさせるようです。兎に角壮大な建物です。
 

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#建築 #京都  50sblog-archi03-1-pic231121